2020年度卒業式を挙行しました
【掲載日2021.03.27】
2020年度沖縄キリスト教短期大学、沖縄キリスト教学院大学の卒業式を3月15日(月)に挙行しました。
卒業式の様子 告辞を述べる金学長
〈告辞〉
卒業生の皆さん、ご家族並びに卒業生のために祈り支えて来てこられた皆様、本日はまことにおめでとうございます。卒業生の皆さんは、本日の卒業をもって多くは、社会に巣立っていくことになると思います。学びを続けたいと思う人もいるかもしれません。いずれにいたしましても、これまでの学びに研鑽を重ねていただきたいと思います。これからの人生が豊かに祝されますようにお祈りいたします。
この式典の最初に読まれた聖書の箇所は、私達の学院の卒業式で必ず読まれて来た、伝統的な聖書の一節です。一人の農夫が種を撒くという譬え話です。
1)ある種は道端に落ちたので、発芽する前に鳥に食べられた。2)ある種は、石だらけの土の少ない所で深くまで根を生やすことことが出来ずに枯れてしまいました。
3)又、ある種は茨の生えているところに落ちたので、種は発芽しても成長することが出来ませんでした。
ところが、4)他の種は良い畑に落ちて実を結んで100倍、60倍、30倍の実を結んだことが書かれています。種を撒く人が、皆さんであると仮定したら、この物語はどのような意味を持つのでしょうか。皆さんの努力を種とすると、道端や石だらけの土地、いばらの生えている土地は困難な状況、環境と見ることが出来るのかもしれません。人の人生には困難と試練がつきものです。
しかし、諦めることなく種を撒き続けることが求められております。
やがて、皆さんにとって最も良い目標である良い地が何かを見つけることができる。
皆さんは、人生の実り得ることの出来る学びをして来た。又、これからも、学び努力を続けるならば、100倍60倍30倍のものを実らせることが出来ると読み取ることが出来ます。
今、社会全体が、新型コロナとそれ以外の要因で大変厳しい状況にあります。そのような中で良い地を目指し、人生の歩みを実らせていただきたいと願っております。
最後に偉大なインド独立の父と呼ばれた、平和活動家、思想家、政治家、宗教家として知られているマハトマ・ガンジーの言葉を皆さんに送ります。
「明日、死ぬかのように生きなさい。永遠に生きるかのように学びなさい」
卒業生の皆さんが、人生に種を撒き続ける者となりますように。困難を乗り越える豊かな人生をお祈りいたします。
2021年3月15日
学長 金 永秀
卒業式の様子