キリ学

 
2013年 あいさつ
   
 同窓会会員の皆様、明けましておめでとうございます。2013年の年頭に際しご挨拶申し上げます。

 今年は学院創立56周年目にあたります。我が母校、沖縄キリスト教学院大学と短期大学、又、同窓会にとっても飛躍の年になればと思っております。特に沖縄は昨年当たりから米軍普天間基地へのオスプレイ配備が新聞報道で連日のように過熱しております。この時期に学院の建学の精神に立ち返って、学院大学・短期大学の卒業生がピースメーカーとなるべく、キリ学内にある平和研究所の諸先生方が中心となった平和運動を尚一層密に展開し、県内外の世論を喚起して世界平和への発信基地に出来ればと切望致します。

 さて、昨年の同窓会活動の主な行事を振り返ってみますと、学院側と同窓会が主催したホームカミングデー(HC)は晩秋に学園祭と並行して開催致しました。HCには学長初め学院スタッフのご協力を仰ぎながら同窓会評議員を中心としたメンバーでの計画立案でした。5年ぶりのHCは時宜を得た催しとなり成功裏に終える事が出来ました。

 HCイベントは、ドキュメンタリー映画『ふじ学徒隊』を観て貰い、引き続き平良修先生による講演『沖縄の基地と平和』(副題:基地を沖縄の精神的風土にしてはならない)を聞いて貰いました。『ふじ学徒隊』は保育科29期生・城間あさみさんの脚本で(映文連アワード2012年文部科学大臣賞を受賞した作品)、戦争の悲惨さを体験された当時の学生達から聞き取りです。又、平良先生のご講話は沖縄の現状を米軍占領から始まり、基地の問題、軍隊について等お話して下さり、軍隊や基地のある所に平和は無く、沖縄は正にその標本であると。そして、沖縄は基地ではなく“いちゃりばちょーでー”(平和共存)こそが精神的風土にすべきであると結論付けています。

 HCの催しには同窓会会員(61名)と学院関係者等(38名)総勢99名のご参加があり、講演後の交流会が行われたシャローム会館の前田伊都子記念ラウンジには雰囲気を盛り上げるべく生演奏の軽音楽があり、会場のつい立て壁には保育科7期卒業生のご協力で書道あり、絵画等が掲示されて、又、廊下には私の中・高校時代の同期生で画家・眞喜志 勉君のご協力を得てオスプレイ絵画、影絵などの写真展示も出来ました。

 61名の参加者の中には1期生から52期生まで卒業生がおり多士済々でした。嬉しい事には、HCデーの催しを聞きつけて遠くは東京からのご参加もあり、多くの参加者から貴重なご意見等を拝聴出来ました事はこの上ない喜びでありました。

 2013年度の同窓会活動と致しましては、引き続き同窓会の活性化を推進して行く上で、HCの継続開催を同窓会役員会と学院側スタッフで検討して参りたいと思っております。    

 このHPをお読みの同窓会会員の皆さん、HCデーのご報告になりましたが、今年も会員の皆様方にとりまして幸多い年になる事を祈念申し上げると共に、皆様方お一人お一人のお力添えを同窓会へ賜りますよう切にお願い申し上げる次第です。

2013年1月4日
沖縄キリスト教学院大学・短期大学
同窓会 会長 譜久原 朝儀
 
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