本学副学長の上地恵龍特任教授が2026年度の観光振興事業功労者の一人として表彰されました

日本観光振興協会(菰田正信会長)は6月9日(火)、東京都内の東京プリンスホテルで2026年度の観光振興事業功労者表彰式を開催しました。
本年度の受賞者は全体で12名であり、そのうちの一人として、本学副学長の上地恵龍特任教授が受賞されました。
上地恵龍 (沖縄キリスト教学院大学副学長・特任教授)
国内外のホテルにおいて総支配人などを歴任し、国際的視点と豊富な実績で観光・宿泊産業の発展に尽力した。学術分野では、琉球大学観光産業学部副学部長及び沖縄キリスト教学院大学副学長として、実務経験に基づく理論と実践を融合した教育と学術研究を推進しながら、観光産業を担う高度人材の育成に貢献している。さらに、沖縄県観光審議会会長をはじめ各種委員会の要職を歴任し、観光振興計画や人材育成施策の策定に深く関与するなど、公正な判断と高い見識で地域観光の発展に大いに貢献している。
―受賞にあたり、上地副学長にご寄稿いただきました。
【観光を通じて人を育て、地域と世界をつなぐ】
このたび、公益社団法人日本観光振興協会より、2026年観光振興事業功労者として表彰いただきましたことを、大変光栄に存じます。このような栄誉ある賞を賜りましたことに深く感謝申し上げるとともに、その重みを身の引き締まる思いで受け止めております。この受賞は決して私個人のものではありません。これまで沖縄の観光振興に尽力してこられた多くの先輩方をはじめ、行政、観光産業、地域社会の皆様、そして本学の教職員ならびに学生の皆さんと共に歩んできた歩みの積み重ねによっていただいたものであると受け止めております。長年にわたりご支援、ご協力を賜りましたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。
私が長年取り組んできたテーマは、「観光を通じた人材育成」です。観光は単なる産業の一分野ではありません。人・地域・文化を通して世界を結びつける営みであり、相互理解と平和な社会の実現に寄与する教育的価値を有しています。観光は地域の自然や景観だけで成り立つものではありません。その土地に暮らす人々の歴史、伝統、芸能、食文化、生活文化への理解を深めることで、真の観光交流が生まれます。とりわけ沖縄は、独自の歴史と文化、そして豊かな亜熱帯の自然を有する地域です。その魅力を深く学び、正しく理解し、国内外へ発信できる人材の育成が重要であると考えています。
また、本学の建学の精神である「キリスト教」「平和」「沖縄」の理念は、観光教育とも深く結び付いています。人は互いを知らないとき、偏見や誤解を抱くことがあります。しかし、旅を通して異なる文化や歴史、価値観を持つ人々と出会い、語り合い、理解し合うことで、相互の尊重と信頼が育まれます。観光は単なる移動や消費活動ではなく、平和で持続可能な共生社会の実現に貢献する営みです。他者を尊重し、多様な文化や価値観を受け入れる姿勢は、国際観光の現場において最も重要な資質の一つであると考えています。
現在、沖縄県の観光を取り巻く環境は大きく変化しています。インバウンド観光の回復、MICEの発展、クルーズ観光の拡大、持続可能な観光への関心の高まり、さらにはAIをはじめとするデジタル技術の進展など、新たな時代を迎えています。しかし、時代がどれほど変化しようとも、観光の中心にあるものは「人への思いやり」と「地域への愛情」です。学生たちには、教室で学んだ知識を地域社会の現場で実践し、多様な人々との出会いを通して成長してほしいと願っています。観光を通して地域課題の解決に挑戦し、沖縄の魅力を世界へ発信しながら、自らも成長していく。そのような若者たちの姿に、私は沖縄観光の未来への大きな希望を抱いております。
来年、本学は創立70周年という大きな節目を迎えます。沖縄キリスト教学院の教育に携わる者として、これからも観光教育の発展と地域社会への貢献に力を尽くし、次代を担う若者たちの成長を支えてまいります。そして、観光を通じて人を育て、地域と世界をつなぐ歩みを、今後も着実に続けてまいりたいと考えております。
副学長 上地 惠龍
人文学部観光文化学科 特任教授




