研究科の特色と魅力

必修科目

キリスト教平和学特論

本講義において、聖書とキリスト教の歴史における戦争と平和、聖戦について考察する。更に、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教における平和概念の共通項を探ることによって、三大教の根底に流れている「平和」を総合的に考察・検討する。

Research Project in the Social Sciences I

選択したテーマに対してシステマチックに調査を進める方法を学ぶ。 クラスのディスカッションでは、アイディアを生み出し整理することから、研究調査に適したテーマ選択、文献調査、仮説の立て方、調査上の注意点、研究の問題意識や計画書などについて学ぶ。

Research Project in the Social Sciences II

演繹法や帰納法などの方法論について学ぶ。キーとなる概念や専門用語、理論的枠組み、また観察方法やアンケート調査、インタビューの方法についても学ぶ。

異文化交流領域

異文化に対する柔軟性と問題解決能力の育成

異文化交流領域では、人間文化を本質的に理解し、多彩な国際交流能力を身につけた高度専門職業人および研究者を養成します。 主に、日本人の異文化接触をめぐる諸問題を研究します。まず、最初に、異文化コミュニケーションの理論と、その応用力を身につけるために、『異文化コミュニケーション学特論Ⅰ・Ⅱ』、『比較人文学特論』の授業科目を配置しています。次に、積極的な国際交流を行うためには、自分の文化(沖縄)を深く理解するとともに、アジアや米国の歴史・文化についての知識も必要とされるため、『表象文化学特論』、『Okinawan Studies』、『American Studies』などの科目を配置しています。また、この領域では将来、ビジネス・国際機関・非営利団体などで活躍する人たちのために、『国際開発特論』、『国際ボランティア学特論』などの科目を設置し、海外・国内『インターンシップ』を通して、実践を理論化し、理論を実践に向けて構築・編成する能力を育成します。

比較人文学特論

人類学的フィールドワークは人文・社会・自然科学に応用できる手法である。人文系の諸学を扱う上で追求される内容は人間の文化とその本質の探究である。国際化の展開の中で異文化理解を求める上での探求を図る。

異文化コミュニケーション学特論Ⅰ

異文化コミュニケーション研究に関する基礎的かつ入門的な知見を得ることを目的とする。対人、異文化間、及び、国際コミュニケーションにおいて、文化に起因する要因がいかなる影響を与えているのかを研究する。

異文化コミュニケーション学特論Ⅱ

異文化コミュニケーションの理論と実践を学ぶ。テーマとして、メッセージ関係、対人関係、集団・組織、異文化接触、適応の理論を扱う。実践面では、異文化摩擦の事例研究を通してそれらの要因を考察する。

英語教育領域

理論から実践への試み

英語教育領域には、これまで日本国内のどの大学院でも実施されていない英語教育研究についての2つの試みがなされています。 まず、英語教育と異文化交流を連結させていることです。英語教育の場に異文化コミュニケーションの理論を取り入れて、英語教育の実践的側面を広げているのです。『English Rhetoric』、『同時通訳・逐次通訳実践』また『インターンシップ』の授業科目など、英語教育の実践力を強化する科目を配置し、新しい英語教育の理論や研究成果の後方支援をしています。 もう1つの特色は、英語教育領域の修士論文指導教授が英語圏からの外国人であることです。『English Rhetoric』や『国際理解教育』の担当教員も英語圏からの外国人です。その分野の専門性を直接英米の研究者から学べると同時に、日本に居ながらにして英語圏に留学した場合と同様な環境で英語力を磨き上げることができます。

英語教授法特論

本講義では、学習者と学習者を取り巻く環境やグローバル社会に焦点をあて、最新のコミュニケーション重視の英語教授理論を学ぶ。また、語学学習上有効といわれる同時通訳の諸技術を活用する方法を研究する。

英語教育学特論Ⅰ

本講義は、第二言語習得理論と外国語及び第二言語としての英語教授(法)(TESL)の基本概念について学ぶ。次に、これらの理論が、実際の授業で直面する問題に、どのように適用できるのかを考察する。

英語教育学特論Ⅱ

本講義は、文法や語彙、会話、読解、作文を教えるための特別な提案を探すために、第二言語習得理論と外国語教授法の文献をリサーチする。授業では、いろんな提案を評価し、この4技能を教えるための最善の方法を探すことを目的とする。