『生理の貧困を考える』勉強会を開催しました!

【掲載日】2023-02-15

 

本学の生理貧困に取り組む「Ladybird」(サークル)の主催で、2月13日(月)10:00~12:00まで、『生理の貧困を考える』勉強会を開催しました。

講師に、「生理の貧困を考える会おきなわ」代表の與儀育子さん、副代表の図子美佳さんをお招きして、生理の貧困の実情や、活動内容などについてお聞きしました。

   

 與儀さんたちは、母子家庭のママが行政からもらってきた生理用品を見て、もらえる人ともらえない人の差は何だろう?と考えたことをきっかけに、2021年に「生理の貧困を考える会おきなわ」を発足しました。

 主な活動は ①小中学校のトイレに生理用品を設置するための活動、②子ども食堂・NPO・児童館などへの寄付活動 です。  

 

生理の貧困は、主に「経済的貧困」「情報の貧困」「知識の貧困」などの要因があり、貧困問題の最大の被害者は子どもたちである、と言います。

與儀さんたちは、学校のトイレに生理用品を設置してもらうために、小中学校訪問、校長・教頭・養護教諭との面会、教育委員会と面会して、市町村としてトップダウンで支持を出すように依頼、継続的予算化などを求めています。また、議員・議会と継続的な予算化についての話し合いをし、陳情を提出しています。  

 

これまでに、沖縄県内の11市、11町、19村(離島を含む)に働きかけ、学校のトイレに生理用品を設置することに成功しています。例えば、那覇市では、有志の方と、市議会議員と教育委員会へ訪問。その後、那覇市は補正予算を組み、市内53校のトイレに生理用品を設置するよう通達を出しました。また、沖縄県議会へ陳情提出し、採択されました。

 

 

学生からは「男性の教職員や議員など、意識の差がある人々にいかに納得してもらえるか、この取り組みの大変さが分かった」、「Ladybirdは、体験授業などを通して、男子も女子も一緒に生理について考える教育の取り組みを担っていると思うので、今後、後輩たちにしっかり引き継いでいきたい」などのコメントがありました。

 

今後も、Ladybirdは與儀さん、図子さんたちの協力も得ながら、沖縄県内の小中高校へ働きかけ、体験授業を実施する活動の輪を広げていきたいと思っています。ご支援よろしくお願いいたします。