【地域こども保育学科】 2年間の学び
実習 ~学びの実践の場~
保育士資格、幼稚園教諭免許を取得するための現場実習
実習は学びの要です。ひとつ実習を終える毎に学生は成長します。 資格・免許必修の実習はもちろんですが、キリ短保育科ではその前後に、大学施設を開放して地域の親子支援を行う「地域子育て支援実習」があり、また地域のさまざまな保育現場に出て視野を広げるための「保育ボランティア体験」があります。資格・免許必修の実習は「保育実習Ⅰ(施設)」「保育実習Ⅰ(保育所)」「教育実習」「保育実習Ⅱ(保育所)」の順で実施し、さらに希望者は選択科目で「保育実習Ⅲ(施設)」を取ることもできます。一連の実習を施設から始めることによって、学生たちは、保育所・幼稚園においても、子どもたちの家庭的な背景や障がいゆえの特性について敏感さを保ち、集団の中で個を大切にする態度が養われていきます。
保育実習Ⅰ(保育所)・保育実習Ⅱ(保育所)
保育現場での実習を通し、多様化する保育ニーズに応える保育所の機能を理解するとともに、子どもの発達、保育内容、保育士の役割等について学びます。また、大学で学んだ理論が、実践の場でいかに具体化されているか、また理論と実践がどのように統合されているかを知り、さらに学習目標を見出して将来の保育者としての自覚を促します。
保育実習Ⅰ(施設)
施設実習では、基本的生活習慣の指導法や利用者との信頼関係の築きかた等について体験的に学習するとともに、施設における保育士の役割と他の専門職員を含むチームワークのあり方を学びます。「保育実習Ⅰ(施設)」では乳児院、母子生活支援施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センターなどの子どもの利用者がいる施設に加え、障害者支援施設、障害福祉サービス事業所(生活介護、自立訓練、就労移行支援又は就労継続支援を行うもの)などの大人の利用者がいる施設が実習先に含まれます。「保育実習Ⅲ(施設)」では児童厚生施設(児童館)を含めた幅広い社会福祉施設で実習します。
教育実習(幼稚園)
大学で学んだ専門的知識や技術を実習の場で実践することによって、保育者としての資質、能力、技能を修得します。また、社会のニーズに応じた幼稚園教育の在り方や幼稚園の役割を理解します。さらに、子どもの発達の連続性や学びの連続性を意識しながら、保育をするということ、保育者の役割や仕事内容を理解し、保育者として必要な能力を養います。
特色のある科目
キリスト教保育
聖書にえがかれる人間観や子ども観にふれ、キリスト教保育の根幹である「共生」の視点を理解するカリキュラムです。また、保育において重要な部分を占める「子ども礼拝」「保育行事」について、基礎的な事項を学ぶとともに実践に役立つ知識を習得します。
海外幼児教育研究
幼児教育の世界的動向や実践方法について学び、日本における幼児教育や保育実践を客観的に見る目を養います。また、自己の文化理解を深め、実践において活用できる教材開発も行います。
海外幼児教育研修
ハワイ大学カウアイ・コミュニティ・カレッジ(ハワイ州カウアイ島)において、研修生用に開設された講義を受講するとともに、就学前の乳幼児や保護者等を対象とした児童幼児教育プログラム「Tutu & Me」やハワイ語イマージョン教育施設「Punana Leo」にて参観実習を行います。 これらの実習をとおして、日本および沖縄の保育・幼児教育を客観的に観る視点を養います。(研修期間2週間)
幼児の生活
子ども自身が、人間として生きる力の基礎を育むための指導者としての在り方を学びます。 また、社会人としてのマナー・保育者としての技能・子どもの生活技能などについて理論や実技等事例を通して学んでいきます。
飼育栽培
飼育や栽培を通して、自然と親しみ、生き物の「命」の大切さについて実体験しながら学びます。実際に生き物の飼育活動を通して、人、社会、自然そして自分自身の生活についても考える授業になります。
教育の方法・技術
保育園や幼稚園では、子どもたちの視覚に訴える様々な表示や、子どもたちの園生活の様子、研究発表等のプレゼンテーション、絵本作成など、情報活用技術が不可欠なスキルといえます。このカリキュラムでは、保育教材の製作や情報機器の効果的な使い方などを学びます。
キリ短保育科独自の取り組み
地域子育て支援実習「ワイワイプラザinキリ短」
保育科の学生達を中心に親子とのふれあいを目的にした事業です。毎年、おもちゃ作りやおかし作り、昔からある伝統あそびなどを通して、親同士・子ども同士のふれあいの場を演出しています。学生にとって、授業で学んだ技術の実践の場であり、地域貢献の場でもあります。
教材開発
多彩なカリキュラムが保育の現場で活かせる力を育みます。
子どもの成長に合わせた「教材開発」や実践的な演習など、子どもたちの発達を促す為にさまざまな研究制作をしています。多彩なカリキュラム内容と授業風景を紹介します。
児童文化財研究
子どもの感性を育む教材製作と、その活用方法を身につけます。
視覚や聴覚に直接訴えることにより、子どもの感性を育てる方法を学びます。子どもの目の高さに立って、ウキウキ・ワクワク・ドキドキするような教材を作ります。
乳児保育
乳幼児の発達を援助する専門的知識と技能を修得します。
乳児保育では、0歳から2歳までの子どもの発達、その時期に必要な体験と遊び、生活援助について学びます。授業で学んでことを活かし、子どもの発達を援助するための手作りや玩具を製作します。
教育の方法・技術
これからの保育者に必要なマルチメディアを活用したツールを制作。
パソコンのお絵かきツールPaintを用いて、「笑った顔」「泣いた顔」「怒った顔」「友達の似顔絵」を描きます。また、ワープロソフトWordを用いて保護者への案内文の作成も行い、Pain、Wordソフトの基本を学びます。
図画工作
子どもたちの生活環境を取り入れた具体的な図画工作を提案
身近な自然や物の色、形、感触、匂い、そして音に親しみ、それらを素材として扱い、幼児教育の場で活かせるような制作活動を行います。また、子どもの特性の一つである「みたて」や「ごっこ」遊びに対する理解を深めます。
海外幼児教育研修
ハワイの就学前の保育・幼児教育について参観し、各自の知見を広げます。さらに、異文化への理解と共生について研修を通して体験し、学びます。
海外の幼児教育の施設見学として、ハワイ独自の言語を守るためハワイ語でイマージョン教育を行う教育施設を訪問します。他にも、協定校ハワイ大学・カウアイ・コミュニティ・カレッジ(カウアイ島)にて、現地学生との交流や、伝統文化を学びます。2泊3日のホームステイやフィールドワークを通して、ハワイの温かいホスピタリティを体験する約2週間のプログラムです。
学生の声
知花 百花
保育科 | 名護高校
プナナレオの幼児教育施設では、ハワイ語に特化したイマ―ジョン教育が行われていました。歌や言葉をとおして地元を強く想っていることが強く心に響きました。準備していった絵本の読み聞かせや手遊び、折り紙などの活動を現地の子供達が楽しそうに取り組んでくれたことが、とてもうれしかったです。この研修は、二週間のプログラムの中で保育と英語とハワイのことが学べます。