「ちゅらうちなー草の根平和貢献賞」を受賞しました

【掲載日】2020-01-08

本学の内間清晴教授が代表を務める「沖縄・長崎・広島から平和を考える学び合い」が第1回ちゅらうちなー草の根平和貢献賞を受賞し、昨年12月26日に沖縄県庁で行われた表彰式に参加しました。

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玉城デニー知事との写真撮影
(左より)金井創コーディネーター、照屋はる香さん(保育科1年)、玉城デニー知事、玉城海音さん(保育科1年)、内間清晴教授

※ちゅらうちなー草の根平和貢献賞とは

県内において平和につながる身近な社会貢献活動に取り組む方々を2年に1度表彰し、平和で豊かな地域社会の実現や、平和に関する県民意識の醸成に寄与することを目的として創設。

<内間教授からのコメント>
第1回ちゅらうちなー草の根平和貢献賞を受賞できるとは夢にも思わなかったことであり、驚きと同時に大変光栄に思います。
県民の4人に1人の尊い人命が奪われ、国内唯一の地上戦が行われた沖縄。鉄の暴風を生き抜いた人々が焦土化した地で、必死に生きてこられた・歩まれた上に今日の沖縄があります。残念なことですが、近年、戦争体験者が時間の経過とともに少なくなってきています。そのような状況の中、沖縄戦の実相を知り継承することの必要性を痛感しました。大学教員として、沖縄・日本・世界の将来を担っていく若者達、大学生が沖縄戦の実相を知ることの大切さ、同時に県内の学生だけではなく、県外の学生にも知っていただき、戦争の愚かさ、平和の尊さを知り、米軍基地問題や辺野古の問題も沖縄だけのものにせず、日本全体の問題として考えもらいたい。同時に、広島と長崎で投下された原爆によって多くの尊い命が失われ、今も苦しみ続けている人々がいることを沖縄の私たちも学ぶべきだと考え、2013年から「沖縄・長崎・広島から平和を考える学び合い」を始め、これまでに12大学からの参加者がいます。
これまでの「学び合い」を通して学生間に絆が生まれ、それが県を超えて空間的に広がるだけではなく、後輩達につながって行くことは時間を超え広がることになり、とても頼もしく思います。
先日、アフガニスタンの地で亡くなられた中村哲さんの好きな言葉に「一隅を照らす」とあります。まさに、学生一人ひとりが置かれている場所で、平和を希求する者、平和をつくり出すものとして歩んでいくことにより、やがては日本社会全体に良い影響をもたらすものと期待しています。小さな歩みではありますが、今回の受賞を通して、今後もこのプログラムは継続して行くべきだという思いを新たにいたしました。
最後に、初回から本プログラムに参加してくださっている西南学院大学、広島女学院大学をはじめとした参加大学、支援してくださった西原町に心よりお礼申し上げます。