映画『オキナワサントス』上映会&トークイベントを開催しました
【掲載日】2022-11-25
▲左から松林要樹監督、島袋栄喜氏、上原Milton定雄氏、通訳の金城ビアンカさん
キリ学祭と同日の11月5日(土)に映画『オキナワサントス』上映会及びトークイベントを開催しました。
トークイベントには、第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせて来沖中のブラジル沖縄県人会前会長で同国にて映画『オキナワサントス』の上映会実行委員長を務めている上原Milton定雄氏、ブラジル沖縄県人会元会長の島袋栄喜氏 をお招きし、松林要樹監督の進行で進められました。
第二次世界大戦時、ブラジルの港町サントス市において、ブラジル政府が日系人に対し、24時間以内の強制退去を命じました。戦後、そのことの多くが語られず、体験者は年々少なくなっています。
ブラジル沖縄県人会では、ブラジル政府に対し当時の強制退去に対する補償なしの謝罪を求める動きも起こっていますが、事件についてまだまだ知られておらず、この事実を広めていく必要があると話されていました。
参加者からは、
ウチナーンチュ大会の興奮の余韻があるタイミングで「サントスオキナワ」を見られてよかったです。大会の熱気や感動の裏には、苦労した移民史の部分があることを改めて気づきました。併せてウチナーンチュの役割を考えることができました。
と、感想が寄せられました。
映画やトークショーを通して、戦後長らく語れることのなかった出来事を知る貴重な機会となりました。
当日はブラジル沖縄県人会移民歴史塾が作成した『群星(MURIBUSHI)6・7合併号』の日・葡語版と英語版も販売され盛況のうちに終えることができました。
会場に足を運んでくださった皆様、協力くださったブラジル沖縄県人会の上原様、島袋様、関係者の皆様、通訳を担ってくれた金城ビアンカさん、知る機会をつくろうと提案くださった松林監督、共催としてともに企画運営に動いて下さったJOCA沖縄さん、どうもありがとうございました。
また、本企画は沖縄県の「ウチナーネットワークサポート事業」の補助を受けて開催することができました。この場を借りてお礼申し上げます。