第8回 Kiri-Dialoguesを開催しました

【掲載日】2025-12-18

 

 

ヨーロッパ留学の「輝き」と「葛藤」

発表者:島袋 里穂 氏(OCU 非常勤講師・本大学卒業生)

 

2025年11月に開催された「第7回KiriDialogue」では、OCUの非常勤講師であり本大学卒業生でもある島袋里穂先生を迎え、ヨーロッパ留学の経験に関する示唆に富んだプレゼンテーションが行われました。里穂先生は、ヨーロッパ留学が実際にどのようなものであるか、その全体像を参加者に分かりやすく解説しました。講演では、留学のメリットや機会だけでなく、慣れ親しんだ故郷のサポートシステムから遠く離れた異国での生活管理や、学業を継続していく上での現実的な課題についても触れられました。

本イベントは2025年11月13日(木)のランチタイムに開催されました。プレゼンテーションは全編英語で行われたため、日本人学生にとっては、英語での講演を聴き、内容を理解するという、言語スキル向上のための挑戦でもあり、またとない好機となりました。

多くの参加者が留学先としてのフィンランドに関心を寄せ、この北欧の国について純粋な興味を示していました。

 

【中心となったメッセージ】

里穂先生のプレゼンテーションの核心は、留学を志す学生が理解しておくべき重要な「現実」についてでした。外部から見れば非常に魅力的で華やかに見える留学も、実際には楽しい経験と同じくらいの困難が伴います。美しい北欧の風景や豊かな文化体験の裏には、乗り越えなければならない大きな壁が存在していました。

里穂先生は、将来が不透明で先が見えず、困難に圧倒されそうになった時期が幾度もあったことを率直に語りました。しかし、彼女は諦めずにやり抜きました。これこそが、彼女が伝えたかったメッセージです。たとえ大きな壁や迷いに直面したとしても、留学生はそこで立ち止まらず、困難を乗り越えていくという意識的な決断が必要です。苦労があっても粘り強く続けることは、最終的に非常に価値のある報いをもたらします。この経験は、国際的な教育の機会を追求する上で、レジリエンス(回復力)とコミットメントがいかに重要であるかを強調するものでした。