【活躍する卒業生】アーツマネージャーとして働く

取材日:2020年11月

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▲ ESM Okinawaで企画した二人展「Dialogue〜日々を彩るもの」のアーティストと記念撮影(左から、内間直子さん、MIREIさん、齋 悠記(さい ゆうき)さん

内間 直子
英語科 1996年3月卒業|北谷高等学校
【勤務先】ESM Okinawa代表、Art Initiative Okinawa(AIO)事務局長
Q1. 現在、どのようなお仕事をされていますか?具体的な業務内容をお書きください。
また、お仕事の魅力ややりがい等について教えてください。
フリーランスで、撮影のコーディネートやイベント企画、制作、運営、広報などを行なっています。また、Art Initiative Okinawaで、アートセンター設立を目指し、国内外とのネットワーク構築や交流、人材育成などの事業を行なっています。卒業後に英国へ留学し、写真やアート&デザインを学び、十数年に渡り現地で貿易関係の仕事や現地通訳、イベントコーディネーターなどをしていました。2011年に沖縄に戻り、OCVB沖縄フィルムオフィスでの海外プロモーション業務を経て、現在は個人や団体としてお仕事をしています。このように語学力を生かし、芸術文化を通して人と関わるお仕事は大変なことも多いですが、やりがいや達成感は大きく、天職だと考えています。
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▲那覇市牧志のギャラリーショップRENEMIAで開催した二人展の展示の模様。展覧会の制作過程をinstagramで公開するなど、新たな試みで話題になった。https://www.instagram.com/dialogue_renemia/

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▲幅広い世代に共感を得て賑わった二人展の様子。作品と対話するように、じっくりと眺めている来場者が印象的だった。

 
Q2. 在学時、印象に残っている授業について教えてください。
授業名とその理由も併せてお願いします。
Oral Englishで、英語のスピーキングやヒアリングを強化できたことと、英文講読の授業が楽しかったです。英語科の先生たちが皆さん個性的で、ネイティブスピーカーから異文化を学んだことも、のちの留学で役に立ちました。ただ、高校三年生までは部活動に明け暮れて、特別に英語の勉強をしていた訳では無いので、入学してからの勉強が大変でしたが、英語を使った環境としては、とても良い学びの場だったと思います。
Q3. 英語科で学んだことが、現在の職場で活かされている、 役に立っていると思ったことについて教えてください。
ビジネスコースを取っていたので、英国に移住してから、日系企業での仕事を見つける際に、その時に取った資格や実務演習などが役に立ちました。社会に出ると、英語だけではなく、その他の専門知識や分野を学んでいることも大切なので、学外での交流や、同期生との学科を超えた親交も財産だと思います。英国に住んでいた時に、保育科を含めたキリ短の先輩、後輩にたくさん出会いました。
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▲AIO主催で南城市糸数城跡にて開催される野外イベント「サウンドスケープ沖縄〜耳を澄まし、自然に溶け込む」のサウンドチェックの様子。https://soundscape.okinawa/

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▲AIOメンバーの澁谷夏恵さん(芸大二回生)が担当している琉球新報の連載「ハレトケ〜アートスペース探訪」の取材へ同行。取材場所は、南風原町の画廊沖縄。

 
 
Q4. 英語科の魅力について教えてください。
英語を学ぶならキリ短と言われていましたが、英語を集中して学ぶにはやはり恵まれた環境で、国際化社会を象徴するような多様性のある講師陣が揃っています。在学生の意識や自立心の高さにも刺激を受け、とても励みになりました。校舎が建築家の真喜志好一さんらの設計によるもので、日本建築学会賞も受賞しているのも特徴です。他に類を見ないキャンパスは、グローバルでクリエイティブな人材が育つ環境としての役割も担っているかもしれません。
Q5. 受験を考えている高校生等へメッセージをお願いします。

コロナウィルス感染拡大の影響などで、皆さんの受験や卒業時には様々な至難があるかもしれませんが、強い意志と努力があれば必ず道は拓けてくると思います。私は、特別奨学生として推薦で入学しましたが、それでも経済的な理由から学業を続けることが難しく、休学してアルバイトでお金を貯めて、復学し卒業しました。卒業は一年伸びてしまいましたが、奨学金制度を活用したり、諦めないで勉強を続けて良かったと思います。

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